神は あたしを許さない。
パチパチパチパチ
ふぅ・・・やっと終わった。
「姫、王子!本日も見目麗しく~・・・」
なんて群がって言われるけど
なんも嬉しくないわ。
代わってやろうか、この場所。
誰がゴキブリの相手なんかしたいのさ。
「祐菜さん」
悪魔が静かにあたしの名を口にする。
その気持ち悪い声で呼ぶな。
悪寒が・・・。
とか思いつつ、ココは公共の場。
笑顔、笑顔・・・っと。
くるりと悪魔の方に振りかえる。
「はい?」