神は あたしを許さない。
「しないよ。
アナタは誰?
どうしてあたしを誘拐するの?」
あれ、あたし・・・
素に戻ってる。
どうして?
「俺は華陽だ。
あんたを誘拐するのは
命令だから、かな」
「そ・・・華陽って言うんだ」
「やけに大人しいな。
あんた、俺の腕の中にいんだぜ?」
「知ってるよ。
あたしだって馬鹿じゃないもん」
華陽の腕の中、なんか暖かいんだよ。
不思議。
声は凄く冷たいのにね。
「そーか。
変なヤツだな、あんた」
「・・・昔、言われた事ある気がする」