アタシの恋物語
偶然
今日も仕事を終えて、家に帰る。



今日は金曜日。



アタシは1人寂しくご飯を作る為にスーパーに寄る。



金曜の夜に誘いの電話をくれる男はいないのか…。




アタシは携帯を教えない主義。



不合格者に教えても面倒なだけでしょ。


アタシはスーパーのカゴを持って店内に入った。



あっ…。



ドキッ



「サキ!?」

「春輝…」



何で会っちゃうかな…



避けてた意味ないじゃん。



「今帰り!?」

「うん。春輝は?」

「店で使うグレープフルーツ買いに来た。」

「それ、おいしい?」

「俺が作る酒は全部うまい♪」

「飲ませて。」



アタシ何言ってるの!?
春輝の店には行かないってば!!



「ん?じゃあ買ってくるからちょっと待っててな?」



優しい。



いや、普通だよね?



アタシの頭が混乱する。



それよりも春輝がアタシを覚えててくれた喜びが大きい。


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