アタシの恋物語
「いらっしゃい」



春輝の声だ。



「サキじゃん。」

「春輝…。おじゃまします…。」

「今日は友達と一緒?座りなよ。」



春輝はいつもと変わらない。



「あたしはサキを送ってきただけです♪じゃあねサキ♪」



嘘でしょ!?



「友達帰っちゃったよ?」

「みたいだね…。」



春輝の店は今日は人が多い。



アタシは1人でカウンターに座る。



「何飲む?って、もう飲んできたでしょ?」

「うん…。カナリ酔ってる。」

「サキは水な♪」



春輝はやっぱり優しい。



アタシは春輝に出された水を飲む。



冷たい。



春輝は忙しそうにしていた。



アタシは無意識に春輝を目で追う。



その時、春輝がアタシの所へやってきた。



「さっきから視線感じると思ったらサキか…。どうした?」



何て言おう。
お酒のせいで頭が回らない。



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