アタシの恋物語
「ここ。」

「そうか…。じゃあな♪次は飲み過ぎんなよ♪」



春輝は笑顔で帰ろうとする。



アタシはとっさに春輝の腕を掴んでしまった。



「何!?どうした?」

「寄って行く?」

「は?」



アタシは何言ってるの!?



ヤメテ!!



もう喋らないで!!




「送ってくれたお礼?」

「お前大丈夫!?」

「アタシは正常。寄ってって…」



正常じゃない!!



帰えるって言って…



「じゃあ、寄ってく。」



アタシは春輝を部屋に上げた。



「何飲む?」

「何でもいい。コーヒー以外。」

「じゃあココア♪」



どうしてアタシはこんな夜中にココアなんかいれてるの!?



「はい。」

「ありがと。」



アタシと春輝は何も話さない。



時計の秒針を刻む音だけが部屋に響く。


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