×真夏の[変態]恋伝奇×
すると次の瞬間、ものすごい水しぶきと共に川の水が盛り上がった。
太陽の光に反射して眩しい。
俺たちは必死に目をこらした。
そしてその先には…──!
「きゃー!やったー!お魚ちゃん、またまたゲットしちゃったよー!」
……………………。
…ん゙?
なんだ!?
「ふふふ。残念だったねえ、この私から逃れようったってそうはいかないんだからっ。さあ、大人しく網ん中に入ってネ」
…真っ赤なビキニだ。
真っ赤なビキニが目の前にある。
右手には魚をつくための立派なモリ。
そして腰には網をつけて。
中には数匹の魚の姿。
白い肌だ。
透けるような白い肌に
スラリと長い手足。
この間寺島が自慢気に見せてきたエロ本。
その表紙を飾っていたあのアイドル・まりあちゃんに負けない胸。
こ、この人物は
もしかしともなく…
「「「魚住さん!?」」」
三人の声が素晴らしく、そしてきれいに揃った。