明日天気になぁれ





「うわっ、テンパってるよ、この子」


「わー、かわいー♪抱きてぇ」



などなどと、
キケンな会話が始まっている中…










"可愛いって誰のこと?"


"なぜあたしに喋りかけてるんだ?"





などと、
マヌケなことを考えているゆいであった。









##







「あっ、そうだ。ちょっとこっち来て?」


「は…?」



急に何事かと思い上を向くと、
にやっと笑ったチャラ男に腕を引っ張られた。




今頃ゆいの頭の中で、
黄色いランプが点滅し出す。




注意信号。
キケン、キケン、これ以上はキケンです。





「ちょ…離して」


「それは無理かな~」







「離してやれよ」




急に違う声が廊下に響いた。



チャラ男2人が、
勢いよく声のする方を振り返る。




どこかで
ほんの少し聞いた声…








振り返ると、いなくなってた隣の席の秋山くんが立っていた。


どでーんと仁王立ちした秋山くん。







…なんか、
ヒーローっぽくない!!?

(↑冷静に考えてる暇がありゃ逃げろ)









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