明日天気になぁれ
「うわっ、テンパってるよ、この子」
「わー、かわいー♪抱きてぇ」
などなどと、
キケンな会話が始まっている中…
"可愛いって誰のこと?"
"なぜあたしに喋りかけてるんだ?"
などと、
マヌケなことを考えているゆいであった。
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「あっ、そうだ。ちょっとこっち来て?」
「は…?」
急に何事かと思い上を向くと、
にやっと笑ったチャラ男に腕を引っ張られた。
今頃ゆいの頭の中で、
黄色いランプが点滅し出す。
注意信号。
キケン、キケン、これ以上はキケンです。
「ちょ…離して」
「それは無理かな~」
「離してやれよ」
急に違う声が廊下に響いた。
チャラ男2人が、
勢いよく声のする方を振り返る。
どこかで
ほんの少し聞いた声…
振り返ると、いなくなってた隣の席の秋山くんが立っていた。
どでーんと仁王立ちした秋山くん。
…なんか、
ヒーローっぽくない!!?
(↑冷静に考えてる暇がありゃ逃げろ)