明日天気になぁれ




「離してやれよ」




隣の席の秋山くんは、
もう1度ゆっくり繰り返す。




手には購買で買ったらしいパンが。



どうやら、
食堂に行ってた帰りらしい。





ゆいとチャラ男の間に入り、
ゆいを守るように背を向けた。







「1年じゃん。先輩に向かって威勢のいいヤツだなー」


「ふ~ん。そんなこと言ってもいいのかなぁ?」




凍るような冷たい声。




や、やばい…

やられちゃうよ…








…………………………………




…………………………




……………………




………………





…って、え?



誰も声を発さない一瞬。




ゆいは恐る恐る視線を上げる…







< 16 / 25 >

この作品をシェア

pagetop