明日天気になぁれ
「離してやれよ」
隣の席の秋山くんは、
もう1度ゆっくり繰り返す。
手には購買で買ったらしいパンが。
どうやら、
食堂に行ってた帰りらしい。
ゆいとチャラ男の間に入り、
ゆいを守るように背を向けた。
「1年じゃん。先輩に向かって威勢のいいヤツだなー」
「ふ~ん。そんなこと言ってもいいのかなぁ?」
凍るような冷たい声。
や、やばい…
やられちゃうよ…
…………………………………
…………………………
……………………
………………
…って、え?
誰も声を発さない一瞬。
ゆいは恐る恐る視線を上げる…