天神学園高等部の奇怪な面々Ⅵ
地球外生命体で、この学園の調査をしている遥としては、あまり目立つ事はしたくない。

最初は当然丁重に断っていたのだが、部長もしつこく食い下がる。

加えて遥も、誉めちぎられると悪い気はしない。

更に言えば気弱でヘタレな為、遥は押しに弱い。

「駄目っ、そんなの、主人が帰ってきますから…」

とか訳の分からない団地妻的な言い訳をし。

「し、仕方ないなぁ…貴方がそんなに言うんなら?やってあげない事もないけどっ?」

とかちょっとデレる。

萌えるじゃねぇか皇帝。

そんな訳でまんまと部長の策略にハマり、遥は演劇部の主役に祭り上げられてしまったのである。

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