天神学園高等部の奇怪な面々Ⅵ
手順は踏まない、勝手に台詞はアドリブかます、その上に遥の正体バレ乙。

窮奇が舞台に上がった事で、予想通りに演目はグダグダになる。

目眩を覚える遥の背後で。

「おいっ、どうした!」

「何だこの長い針は!これが刺さって気絶させられているのかっ?」

舞台袖で抱き起こされる、本来のジュリエット役の女子生徒。

出番直前、何者かの襲撃を受けたらしい。

そう、窮奇(なにものか)の。

演劇部の舞台は、たった一人の風紀委員長によって大混乱を来たしていた。

(何これ…)

遥がワナワナと震える。

(何このテロっっっっっ!)

< 124 / 190 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop