天神学園高等部の奇怪な面々Ⅵ
『ロミオとジュリエット』から、すっかり中国の武侠ものへと演目が変わってしまった。

舞台の両端でそれぞれ構えをとる龍娘と窮奇。

「我の太いのを、奥まで刺し込んであげるよ」

ここだけ聞けば明らかに誤解されるであろう台詞を吐きながら、窮奇はまたも鉄針を放つ!

だがその飛翔はあくまで直線的。

龍娘ほどの技量ならば、回避も防御も容易い。

「はぁっ!」

影さえ残さぬ連続蹴り『無影脚』を繰り出し、鉄針を次々と蹴り落とした龍娘は。

「これにて終幕だ!」

鉄針を投げた直後の窮奇へと一気に詰め寄る!

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