天神学園高等部の奇怪な面々Ⅵ
「はーっはっはっはっはっは…うぐ?」
突然倒れてきた『ロミオとジュリエット』のセット。
舞台のど真ん中で馬鹿笑いしていた窮奇は、そのセットに頭部を思い切り打ち付けられて昏倒して転倒して下敷きになって埋まる。
…まぁ彼も腕に覚えはあるのだから、大怪我には至っていないだろうが。
それよりも、そのセットを引っくり返して姿を現したのは。
「んしょっ…と…やっと出てこれた…あれえ?ここどこぉ?」
方向音痴で迷いに迷った末、舞台裏手からセットを崩壊させてステージ上に出てきた美葉だった。
神は奇跡を起こした。
天神学園は、方向音痴によって救われたのである。
突然倒れてきた『ロミオとジュリエット』のセット。
舞台のど真ん中で馬鹿笑いしていた窮奇は、そのセットに頭部を思い切り打ち付けられて昏倒して転倒して下敷きになって埋まる。
…まぁ彼も腕に覚えはあるのだから、大怪我には至っていないだろうが。
それよりも、そのセットを引っくり返して姿を現したのは。
「んしょっ…と…やっと出てこれた…あれえ?ここどこぉ?」
方向音痴で迷いに迷った末、舞台裏手からセットを崩壊させてステージ上に出てきた美葉だった。
神は奇跡を起こした。
天神学園は、方向音痴によって救われたのである。