天神学園高等部の奇怪な面々Ⅵ
非常階段の手摺りに頬杖をついて、美葉は階下の様子を見る。
文化祭を行き交う人々の様子が、ここからはよく見えた。
人になれる猫を肩に乗せて時折甘菓子を食べさせている美人の先輩、無口な大柄の男子生徒と歩く赤い髪の女子生徒は「なのじゃ!」などと大きな声でまくし立てている。
意味不明な発明で有名な男子生徒はフラフラ歩いては学園の備品を破壊してしまう女子生徒に翻弄されている。
その姿をクツクツほくそ笑んでいるのはヘッドフォンの男子生徒。
向こうでは、ようやく出し物が終わった啓太とアリスカが人目を忍んで照れ臭そうにおデート中。
(あらら…普段澄ました顔してるのに、アリスカ先輩やるなぁ…)
やる事はやってる(語弊)アリスカに、感心する美葉だった。
文化祭を行き交う人々の様子が、ここからはよく見えた。
人になれる猫を肩に乗せて時折甘菓子を食べさせている美人の先輩、無口な大柄の男子生徒と歩く赤い髪の女子生徒は「なのじゃ!」などと大きな声でまくし立てている。
意味不明な発明で有名な男子生徒はフラフラ歩いては学園の備品を破壊してしまう女子生徒に翻弄されている。
その姿をクツクツほくそ笑んでいるのはヘッドフォンの男子生徒。
向こうでは、ようやく出し物が終わった啓太とアリスカが人目を忍んで照れ臭そうにおデート中。
(あらら…普段澄ました顔してるのに、アリスカ先輩やるなぁ…)
やる事はやってる(語弊)アリスカに、感心する美葉だった。