天神学園高等部の奇怪な面々Ⅵ
(メイド…ぷぷぷ…)

クールを装うものの、堪えきれずに密かに内面で笑う遥。

「な、何よ…何か言いたい訳…?」

赤面したまま睨みつけるアリスカに。

「いかんな、それでは」

遥は涼しげな表情で呟く。

「『いらっしゃいませ、ご主人様』…だろう?」

「くっ…!」

今にも呪い殺さんばかりの眼で凝視しながら。

「いっ…いらっしゃいませっ…ご主人様…っ」

歯噛みしつつアリスカは言葉を紡いだ。

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