天神学園高等部の奇怪な面々Ⅵ
「ただし!」

鼓姫が警告する。

「作り上げるのはわしであり、わしは人造美女の親という事になる。いかに落札できたとしても、親として娘を泣かせるような奴には、わしは作ってやらん!」

「鼓姫博士…」

彼女の言葉に、思わず感動してウルッとなる芽々。

(へぇ…)

(言うねぇっ、鼓姫ちゃんっ)

ラビとおんこが、感心したように鼓姫を見た。

「それを踏まえた上で…」

鼓姫は両手の指を立てる。

「じゅうおくまんえんから開始する!」

「「もう駄目だこの子っっっっっ!」」

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