天神学園高等部の奇怪な面々Ⅵ
その時だった。

「閣下!」

そんな言葉と共に教室に入ってきたのはアリスカだった。

「閣下、いらしていたのですか!一言言ってくだされば、お迎えにあがりましたものを」

「おお、エージェントアリスカ。久し振りだな、元気にしているか」

白髪の紳士が立ち上がってアリスカに微笑みかける。

「あ、あの…アリスカ?」

ラビが声をかけた。

「このおじさんと知り合いなのかいっ?」

「おじ…無礼ですよ、おんこ先輩っ」

アリスカが慌てた。

「この方はロシア大統領閣下…エージェントとしての私の直属の上司です」

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