天神学園高等部の奇怪な面々Ⅵ
「おんこ、なかなか凄い出し物ではないか」

甲高い声と共にやって来たのは鼓姫。

「お、鼓姫ちゃんっ。そっちの出し物は上手くいってるかいっ?」

おんこの問いかけに。

「フン、心配されずとも今年の文化祭最高額の売り上げを叩き出してみせるわ。何しろわしは天才だからな」

ちっちゃい体をフルに活用して威張ってみせる鼓姫。

(生意気なとこがまた可愛いねっ)

微笑ましく見守るおんこ。

「ところで…」

鼓姫はチラチラと遊園地の方に視線を向ける。

「よく出来ておるではないか…これなら子供が喜ぶのも無理はないな…」

「……」

「やはりアトラクションといえば遊園地だな…大人から子供まで楽しめる…」

「……」

「デートにもいいし、親子連れでも満喫できる…うむ…いいアイディアだと思うぞ…」

「鼓姫ちゃんっ…」

おんこは恐る恐る訊ねる。

「遊園地で遊びたいのかいっ?」

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