天神学園高等部の奇怪な面々Ⅵ
僅かの間、天国から地獄への全力疾走を体験し。

「あ゛ー…怖くなかった…」

鼻水を垂らし、涙目で言う鼓姫。

「嘘つけっ!」

おんこが思わずツッコむ。

「ほ、ほんとだぞ!わしは天才だから怖くないのだ!」

「あーはいはいっ、ここにソフトクリームのタダ券があるんだけどなっ」

「くれっ!」

お子様丸出しで、おんこに適当にあしらわれる鼓姫。

ホクホク顔でソフトクリームを食べに行く。

そんな彼女と入れ替わりで。

「おい、おんこ」

おんこの所にやって来たのは袁 窮奇だった。

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