天神学園高等部の奇怪な面々Ⅵ
いまだ空中にあるヴァースキの姿を、鬼達が見上げる。

「貴様らも同じ…この学園にタチの悪い風邪を流行らせる、いわば疫病の原因となる鬼…」

ヴァースキの、殆ど地につくぐらい伸びている薄青の髪が翻る。

さながら九頭一尾の大蛇の如く!

「滅せよ」

静かな、しかし凄みのあるヴァースキの声と共に。

「!!!!!」

九つの束に分かれた彼の髪が、次々と眼下の鬼の体を貫き、締め上げ、切断していく!

瞬く間に細切れにされる鬼の体。

その肉を。

「…………」

どこに持っていたのか。

ヴァースキは白い大皿に受け止めた。

「仕込み完了と…」

「えぇええぇえぇぇえぇえぇえぇっ?」

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