天神学園高等部の奇怪な面々Ⅵ
だが。
「いや、関係ない」
ヴァースキはあっさりと否定する。
「そりゃあ元を正せば俺もインド神話における神の一人だし、それなりの能力も持ち合わせているけれど…俺は日本に渡って来てしまって九頭龍大神と呼ばれるようになって、アスラ達とは疎遠になったからな…別に敵対するつもりはないけど、派閥に入って一緒に行動するつもりもない。それに…」
ルイを見つめるヴァースキの顔が、少し意地の悪いものに変わる。
「俺が自由に動けるお陰で、ルイも『色々助かった』だろう?」
「う゛…」
思わず口を噤むルイ。
「そ…そりゃあね…あの鬼達は私の不始末だし、まさかここまで大事になるとは思っていなかったし、私一人で収拾つけるには大変だったし…」
少しバツの悪い顔をして、そっぽを向いて。
「か…感謝してるわよ」
ルイはぶっきらぼうに礼を言った。
「いや、関係ない」
ヴァースキはあっさりと否定する。
「そりゃあ元を正せば俺もインド神話における神の一人だし、それなりの能力も持ち合わせているけれど…俺は日本に渡って来てしまって九頭龍大神と呼ばれるようになって、アスラ達とは疎遠になったからな…別に敵対するつもりはないけど、派閥に入って一緒に行動するつもりもない。それに…」
ルイを見つめるヴァースキの顔が、少し意地の悪いものに変わる。
「俺が自由に動けるお陰で、ルイも『色々助かった』だろう?」
「う゛…」
思わず口を噤むルイ。
「そ…そりゃあね…あの鬼達は私の不始末だし、まさかここまで大事になるとは思っていなかったし、私一人で収拾つけるには大変だったし…」
少しバツの悪い顔をして、そっぽを向いて。
「か…感謝してるわよ」
ルイはぶっきらぼうに礼を言った。