可愛い可愛いうさぎサンには嘘があるッッ?!
―SIDE 尚―

俺が、良祐と梨音を温室の奥にある
ベットルームから連れて来ると、
そこに居て、と言っておいた場所
には居らず、

芝生の上でスヤスヤと眠っていた。


『尚~あの子??』


良祐が指差す先に居る彼女を見て
頷く。


『・・・俺より小せぇ・・・』


梨音が近づき自分の手と彼女の手
を比べている。


『ったりめぇ~だろ。梨音。
女の子だぞ??』


くしゃくしゃと梨音の髪の毛を
撫で回し、ぼさぼさにしている。


『ヤメって!!良祐!!!』

『良祐“先輩”だろ??』


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