可愛い可愛いうさぎサンには嘘があるッッ?!
―SIDE チナツ―
温室に戻ってくると・・・・
あの小さい小学生と梨音が
芝生の上でタオルケットに包まれ
ながらすやすや寝ていた。
『チナツ~どこ行ってたんだよ』
寝ている二人の側で本を読んでいた
良祐が、俺に気付いて微笑みかける。
『・・・コンビニ』
袋を見せると納得したように、
『茅乃から金貰ったのか』
と呟いた。
『おぅ・・・尚は?』
尚がいない。
『キッチンにいる~。お茶淹れてるよ』
と、小学生の前髪をはらいつつ答えた。
『・・・チナツ・・・この子は、
小学生じゃないからね?』