可愛い可愛いうさぎサンには嘘があるッッ?!
『・・・ソレ、パソコンじゃ
ないよ?チナツ』
そう、このバカが叩いていたのは、
『あぁー!!!!それ、僕の
課題で提出するやつ!!』
『む??・・・・』
梨音が夜遅くまで作っていた
課題。
『・・・僕の、本パソが・・・』
じわじわと涙ぐんでくる梨音。
大きな目から、ぼろぼろと
零れてくる涙。
『あ・・・・・わりぃ』
『良祐!!!』
『あーはいはい』
ぼふっと抱きついた梨音。
カワイイな・・・おい。
『じゃぁ、俺、梨音についてって
事情話してくるから』
ぼふっと私の頭を撫でていく良祐。
梨音は、中学生だもんね。
義務だから・・・。
「梨音!いってらっしゃい」
『・・・ん。いってきます』
袖で涙を拭いてめいっぱいの
笑顔を見せてくれた。