SCANDAL〜私と彼の秘密〜
「俺も藍原さんにそんなことしてもらわなくていいですけど。。」
「拓真!何言ってるんだ。これじゃ、お前の評価が下がるんだぞ!無名のアイドルと交際なんて勘弁してくれよ。」
「はぁ〜。社長、本当に悪いんですけど俺、アイツと一応付き合ってるんですよ。」
「「ん?…えぇえええええええ〜!!!」」
社長も私も驚きのあまり叫んでしまった…。
「あ〜あ。まさか週刊誌に出るとはなあ。ヒナコもうっかり酒の場で口を滑らせてしまったみたいでね。まぁ、あいつはキープだからあんまり大げさに言われると面倒だからさ。」
「拓真…。ヒナコとは付き合ってるんだよな?」
「まぁ『一応』ですよ。アイツは都合よく使えますからねぇ(笑)」
榊原拓真。
私があんなに嫌がってたのは榊原拓真の女グセの悪さにもあった。もちろん世間には好青年で通ってるけど、業界の中では『女グセの悪さはNO1』だと有名だ。
「社長、榊原さんもそう言ってるんですから私はこの話しは受けませんから!」
「……だめ。」
「社長?」
「だめ〜!絶対にダメだからね。2人は僕の大事なタレントなんだから。僕の言うこときいてもらう!」
「「はぁ〜?」」
「一葉!お前は拓真の婚約者として芸能界を生きろ。もちれんお前の人気は保証する。拓真!お前もいい加減女遊びやめろ。じゃないと仕事減るぞ!お前はいいやつを演じてろ!以上!解散!」
そう言って社長は社長室から私たちを追い出した。。