君想い


恐怖。


という言葉が似合うだろう。


私は尋常じゃないほど震えだした。


さっきまで天使と平然に話してた面影はなく。



「隼人ー…隼人ー…」



こうしちゃいられない…。


私は急いで隼人の家まで向かった。


幽霊って足がなくてもっとスッーと速く動けるんだと思っていたが私は実際走っていた。

生きていた頃と同じ速さ。


足はちゃんとある。


でも、息はあがらない。


ここだけ少し違うだなと実感した。


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