【完結】悪魔の弾丸


「危険な仕事よ。生きて帰れるかも分からないの。心配よ」


「俺なんかにそのようなお言葉は勿体ないです」


ベリエルが言うと、ガブリエル様は首を大きく大きく振って否定した。


「そんなことはないわ!どんな命でも無駄なものはないの!」


暑く語る彼女に小さなため息をつきながら、話を聞く。


「もうその辺にしておいて。そろそろ行ってもらわないと困るから」


あまりにも長い話にミカエル様が苦笑いでストップをかけた。


その言葉に救われたと、肩の力を抜く。


「ごめんなさい。つい長話してしまいましたわ」


「いえ・・・」


「2人の顔をまた見れることを願っているよ」


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