【完結】悪魔の弾丸


「効くんか・・・」


驚いた顔で俊政は言った。


「俊政、説明してちょうだい」


1人で納得する俊政にルシフィは言う。


「木を見てください」


5本の木には、白いお札がそれぞれはられていた。


「あれは、代々僕の家系に受け継がれてきたお札です。何を封印できるのか分かりませんでした。でも、先程、お二人が戦っておられるときに見たんです。お札の文字と天狗の羽
団扇に書いている文字が一緒でした。もしかしたら、効くんやないかと思いまして・・・。
一番強力なものは残してます」


「でかした、俊政!」


ベリエルにほめられ、満更でもない俊政。


だが、天狗はまだ動いている。


「あわわわ、まだ動きよるんですか!!」


俊政はさっきの余裕はゼロ。


札を持っている手は震えている。

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