Secret Garden!!〜オトコだらけの秘密の花園〜
「どうぞ。」
ゆっくりとした返事が返ってきて、私はゆっくり扉を開いた。
「失礼します。…今日転校してきた、音宮陽依と申します。」
校長室に入って、黒い革張りのチェアに腰掛ける校長先生に頭を下げた。
「神崎くんから話は聞いてるよ。いや〜、災難だったね。頭を上げて。悪いのは僕だからね。」
校長先生の優しそうな声に、私はホッと胸を撫で下ろして頭を上げた。
その瞬間、校長先生の動きがピタリと止まる。
「…校長先生?」
不思議に思って、私は首をかしげながら先生に声をかける。
校長先生は我に返ったみたいに、ハッと目を見開いた。
…何か違和感を感じるのは、気のせいかな?
そう思いながらも、私は校長先生の次の言葉を待った。