Secret Garden!!〜オトコだらけの秘密の花園〜
「…はははは!君は、とてもいい子だ。」
私の意見に耳を傾けていたたっくんのお父さんは、いきなり笑いだした。
「…あの、」
どうしていいか戸惑っていると、たっくんのお父さんは優しい視線で私を見た。
…たっくんとそっくりな、優しい眼差しだった。
「ありがとう。君の意見が聞けてよかった。」
「…え?」
「やはり親というものは子供が可愛くてね。拓海がそこまで手を広げては、もう後戻りできない。一生をデザイナーとして…KSコーポレーションに縛られなくてはいけないだろう。」
…じゃあ、たっくんのお父さんはたっくんを思って、ブライダルドレスの仕事を任せなかったってこと?
「…拓海も、君のような友人がいてくれて頼もしいだろう。どうか、これからも息子を頼みます。」
たっくんのお父さんは、優しい笑顔を私に向けてくれた。