Secret Garden!!〜オトコだらけの秘密の花園〜
「ひよりん!」
今度こそ、と気合いを入れてピーチメルバを頬張っていると、たっくんの声がした。
「たっくん!」
「…ありがとう、ひよりん。」
たっくんが本当に嬉しそうに笑うから、つられて私も笑顔になってしまう。
「…こっちこそ、ありがとう。今日、一番輝くお姫様になれた気分だよ。」
私がドレスの裾を少し持ち上げて言うと、たっくんは珍しく顔を赤くした。
「…蓮、余計なこと…。」
ぶつぶつと恨めしそうに言いながら、たっくんは蓮さんを睨んでいた。
「…あれ。たっくん、私、少し涼んでくるね。」
大きめのテラスで夕都君が一人でいるのを見つけて、私はたっくんに別れを告げてテラスへと足を進めた。