Secret Garden!!〜ｵﾄｺだらけの秘密の花園〜

｢…どうした？｣

そう言って夕都が私を見て初めて、私は夕都の手に触れていたことに気付いた。



｢あっ…ごめん！何やってんだろ私…。｣

夕都があまりにも寂しそうに見えて、私は無意識のうちに手に触れてしまっていた。



｢…変な陽依。｣

そう言って夕都が珍しく微笑むから…
私は、胸が掴まれたように苦しくなる。


｢夕都…誰かに話を聞いてもらいたくなったら、私になんでも話してね。楽しいことでも辛いことでも、どんなことだっていいから…。｣

…私は、何を言ってるんだろう。
自分でも何を言ってるのか分からなくなったけれど、それでも言わずにはいられなかった。




｢…ありがと。｣

夕都は不思議そうにしながらも、そう言ってくれた。