Secret Garden!!〜オトコだらけの秘密の花園〜
「…っていうか、夕都、外にコーヒー持ってくの?」
さっきも、ウッドデッキと庭につながる窓から入ってきた。
「…うん。文章作るのに、部屋ばっかり籠もってるとアイデアが浮かばない。」
夕都がこくりと頷きながら言う。
「あ〜…大変だね。」
…確かに、部屋に籠もってばっかじゃ気詰まりしそうだよね。
妙に納得しながら私は頷く。
「…陽依も、暇なら一緒にどう?…暇なら、だけど。」
「いいの?」
あまり人と関わらない夕都が誘ってくれたのが嬉しくて、私はすぐに頷いてしまった。
「…行こ。」
そんな私を知ってか知らずか、夕都はコーヒーが入ったカップを2つ持って、庭へと出た。