Secret Garden!!〜オトコだらけの秘密の花園〜
「あ〜、うん、ちょっと相談事。でも竜には聞かせてやんねー。じゃ。」
棗さんはさりげなく私を自分の背中に隠してくれた。
そして、そのまま棗さんの部屋へ半ば強引に押し込まれた。
「過呼吸おこしてんじゃん。ゆっくり息吸って。」
私を椅子に座らせて、背中を撫でてくれる。
「…は、」
「…陽依、大丈夫だから。落ち着いて。」
抱き締めるみたいに、正面から背中に手を回してとんとんと叩いてくれる。
棗さんの体温に、少しずつ落ち着きを取り戻していく。
「…棗、さん…。」
「大丈夫?」
視線を私に合わせるようにしゃがんで、棗さんがそう言った。
「…ごめんなさい。」
「…何謝ってんの、俺が勝手にしたことだろ。」
ふっと優しく、棗さんは笑ってくれた。