Secret Garden!!〜オトコだらけの秘密の花園〜
崩れゆく関係
5.崩れゆく関係
「…だから…か。」
「…もう、そろそろ限界なんじゃねぇの?」
朝、起きてリビングに行こうと階段を降りていると、誰かの話し声が聞こえる。
…なんだろう?
「…それに、後で知ったら陽依が余計に辛いと思う。」
…私?
話をしているのは、どうやら樹さんと棗さんみたいだ。
「…棗は、それでいいの?」
「…どういう意味?」
「…分かってるだろ?」
なんだか、聞いてはいけないことを聞いてしまっているような…?
そう思った瞬間、階段から足を滑らせてしまった。
「…っきゃあ!…いたた…。」
…ヤバイ。
とっさに声あげちゃった。
「…陽依。」
「棗さん、樹さん、おはようございます。」
今来た風を装って、私はにっこり笑って挨拶した。