Secret Garden!!〜オトコだらけの秘密の花園〜
「…陽依は、陽依だよ。」
真っすぐに私を見つめて、棗さんはそう言った。
「でも…っ」
「…陽依は、夕都が…好きなんだな。」
「…っ」
…私、気が動転してとんでもないこと話しちゃった…。
「違うんです…それは…」
棗さんの視線に耐えられなくなって、私は俯いた。
「…俺は、陽依が好きだよ。」
「…え?」
「『陽依』が、好きなんだ。」
棗さんの真剣な瞳に射ぬかれたみたいに、私は動けなくなる。
私の中で、何かが崩れていく音がした──…