Secret Garden!!〜オトコだらけの秘密の花園〜
「…俺こそ、ごめんね。」
真っすぐに私を見つめてそう言う夕都に、なぜか泣きたくなる。
「…ホントは、陽依が起こしに来てくれたって、気付いてた。…陽依を傷つけるって、分かってた。」
…いつもそんなに喋らない夕都だから。いつもどこか感情の見えない夕都だから。
だから…
今の言葉が、夕都の心からの言葉だって、分かるよ…。
「…うん。」
ベッドのシーツをぎゅっと握り締めて、私は頷く。
「…陽依は、いい人だから…。だから…面と向かって、傷つけるのが怖かった。」
ぽつりぽつりと紡がれていく夕都の言葉に、私は涙を零さずにはいられなかった。