Secret Garden!!〜オトコだらけの秘密の花園〜
「陽依ちゃん。」
ごはんを食べていると、樹さんが小声で話しかけてきた。
「はい。」
「拓海も竜も…あんなだけど、陽依ちゃんのこと本気で心配してたよ。…きっと、『陽依ちゃん』が大切なんだね。」
そう言って、樹さんは優しく私に微笑んだ。
『私』が大切…
その言葉に、思わず涙腺が緩みそうになって、私はあわててダージリンの紅茶を飲み干した…──。