Secret Garden!!〜オトコだらけの秘密の花園〜
「ほれ、これ被って。」
「…え?…って、これ…遥季のなの!?」
「当たり前だろ、俺が勝手に人のヤツパクるかよ。」
遥季に投げてよこされたのは、黒のヘルメット。
目の前にあるのは、大型の黒のバイクで。遥季は易々とそのバイクにまたがった。
「ほら、早く。ほってくぞ。」
遥季に急かされた私は、少しの身の危険を感じながらもおずおずと遥季の後ろに座った。
「はるきーっ!どこいくの!?」
風で声が通らないから、私は大声で遥季に尋ねる。
「聞くんじゃねー!後でのお楽しみだよ!」
背中越しに、遥季の声が響く。
納得はいかなかったけれど、私は行き先を楽しみに待つことにした。