Secret Garden!!〜オトコだらけの秘密の花園〜
「…っわぁ!!」
行き先についた私は、思わず感嘆の声をあげてしまった。
「…気に入った?」
バイクから降りた遥季が、ふふんと笑いながら私を見る。
「…ほれ、ここが俺の特等席。今日は陽依を特別に招待してやったけどな。」
遥季はそう言うと、堤防に腰掛けて自分の隣をぽんぽんと叩いた。
午後5時、目の前にはオレンジ色の波がキラキラ光る海。
その堤防に、私と遥季は並んで腰掛けた。
そこはすごく綺麗で…。
私たちは、しばらくの間何も言わないでその雄大な景色を眺めていた。