Secret Garden!!〜オトコだらけの秘密の花園〜
入館証を係りの人に見せて、どこから見ていいものかと悩みながらも、私は足を進める。
一階は主に小説とか評論とかエッセイとか、読み物が置いてあるらしい。
…じゃあ、図鑑的なものは二階かな?
心地よい静寂の中に、時折パラパラと本をめくる音とペンが走る音が溶け込む。
…とっても素敵な空間だ。
そんな音に耳を澄ましながら、私は二階へ続く階段を上がった。
宇宙科学、生態系…あ、あった!
植物という書棚を見つけて、私は逸る気持ちを落ち着けながらその場所へと踏み入れる。
そして…
本を一冊手に取るのと、羽交い締めにされて口元を押さえつけられたのが、ほぼ同時だった…──。