Secret Garden!!〜オトコだらけの秘密の花園〜



入館証を係りの人に見せて、どこから見ていいものかと悩みながらも、私は足を進める。

一階は主に小説とか評論とかエッセイとか、読み物が置いてあるらしい。

…じゃあ、図鑑的なものは二階かな?




心地よい静寂の中に、時折パラパラと本をめくる音とペンが走る音が溶け込む。



…とっても素敵な空間だ。
そんな音に耳を澄ましながら、私は二階へ続く階段を上がった。




宇宙科学、生態系…あ、あった!
植物という書棚を見つけて、私は逸る気持ちを落ち着けながらその場所へと踏み入れる。





そして…
本を一冊手に取るのと、羽交い締めにされて口元を押さえつけられたのが、ほぼ同時だった…──。










< 205 / 329 >

この作品をシェア

pagetop