Secret Garden!!〜オトコだらけの秘密の花園〜
「むっ…んー!」
何が起こったのか分からなくて、私は手足を必死にばたつかせる。
声を上げるけれど、それも虚しくくぐもった声にしかならない。
「…大人しくしようね?」
耳の隣で男の声が鼓膜を振動させる。ぞわりとする、きもちわるい声。
…と同時に、首筋に冷たいものが触れる。
…なに、この展開。いくらなんでもベタ過ぎじゃない?
それに、学校なのに物騒だなぁ。
あまりにも冷静な自分に戸惑いつつも、相手の出方をうかがってみる。
相手は…
女の子二人と、男が三人。
大方、私がS寮にいることが許せないんだろう。