Secret Garden!!〜オトコだらけの秘密の花園〜



「みんな…」

私は安心してか、その場にへなへなと座り込んでしまう。




「…なんだよ、男前に蹴りいれてるし。」

くっくっと喉を鳴らすように棗さんが笑う。



「…っそれは咄嗟に、」

心配かけないように抗議して見せたけれど、声が微かに震えてしまった。




…と、答えるのと同時に、遥季たちの後ろから腕が伸びてくるのがスローモーションのように視界に入る。



「遥季後ろ…!!」

さっきの男達が気を取り戻して、遥季たちに反撃するところだった。


慌てて声を絞りだしたけれど、防ぐにはもう間に合いそうにない距離だった。






「遥季頭下げて!」

竜君がそう言いながら、ふっと宙に浮く。


遥季が咄嗟に重心を下げる。



そして、遥季の後ろにいた男に華麗な蹴りが入る。



「夕都、肩借りるで!」

「…ん。」


そのあと、竜君はそのまま夕都の肩を支えにして、もう一人の男に制裁の一撃を食らわせた。




…みていて何かのアクション映画なんじゃないかと思うくらい、息のあった連携プレーだった。









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