Secret Garden!!〜オトコだらけの秘密の花園〜




遥季の背中を見送った後、私はもう一度東屋のベンチに腰掛けた。

夕都は少し視線を彷徨わせて狼狽えたあと、私から少し距離をとって座った。




「…陽依には、見てほしくて。」

「…え…」


そう言って夕都が私に差し出したのは、白い封筒だった。
ためらいながらも、私は封筒を受け取る。




淡いピンクと黄色の花が描かれた可愛らしい便箋に、予想通りの繊細で綺麗な文字が並んでいる。


そこには、真っすぐな釉梨さんの夕都への想いが綴られていた…──。







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