Secret Garden!!〜オトコだらけの秘密の花園〜
「…ふふ、可愛すぎて…」
そこまで言うと、たっくんは私に色気たっぷりの流し目を寄越してきた。
「…っ、ちょ…」
どもりながら視線をそらすと、くい、と顎を持っていかれる。
「可愛すぎて、キス…したくなっちゃうね?」
…なんて、私の唇に触れる長くて綺麗な指。
「…っ」
「…ふ、とれた。あんまり無邪気じゃダメだよ?男にもってかれちゃうよ?」
私が言葉にできないでいると、たっくんは私の唇についていたらしいフレンチトーストの端切れをぺろりと舐めた。
「…〜〜〜っ!」
恥ずかしさに、顔が一気に熱くなる。
声にならない叫び声をあげると、たっくんは愉しげに唇の端を持ち上げた。
「…たっく!」
「拓海ーっ!何ひよりんにやましいことしてんねん!!」
私がたっくんに怒鳴ろうとするのと同時に、竜くんが物凄い剣幕で私とたっくんの間に割って入ってきた…。