Secret Garden!!〜オトコだらけの秘密の花園〜
「…せいっ!!」
竜くんが声を張り上げて、瓦に拳を当てた。
…と同時に、何枚も重なった瓦が綺麗に半分に割れた。
「わぁーっ!竜くんすごい!!」
思わず声をあげて、小さい子供のようにぱちぱちと手を叩いてしまう。
「へへっありがとうな!」
私が手放しに褒めると、竜くんは照れくさそうに笑った。
「ホントにすごいよ!!」
「もーひよりん、それくらいにしたってや!」
竜くんが居心地が悪そうに頭を掻きながら私に言うから、思わず笑ってしまった。
…そういえば。
図書館での事件(?)でも、竜くん、綺麗な技を男達にヒットさせてた気がする。
「竜くんて、武道…柔道とか合気道とか、習ってたの?」
私が尋ねると、竜くんは少しだけ寂しそうに笑った…──。