Secret Garden!!〜オトコだらけの秘密の花園〜
「遥季も棗さんも、いい加減にしなさいっ!!」
…叫んだあと、やってしまった、と後悔した。
カフェの中の視線が私たちのテーブルに集中して。
好奇の目、羨望の目、疑惑の目…
いろんな視線が一気に突き刺さる気がした。
「…ふ、あはははは!!」
「ぶっ、陽依、馬鹿じゃん!」
棗さんと遥季が、突然笑いだす。
…元はと言えば、二人が執事の真似なんかするから!!
赤く染まっているであろう顔を隠すように二人を睨み付けて、私はカフェを出た。
馬鹿にして〜〜っ!!
恥ずかしいし格好悪いしで、もう泣きたい気分だよ!!
私は大股で道をずんずん歩く。
「陽依、待てよ!」
その後ろから、遥季の慌てた声が聞こえたけれど、私は止まらず歩き続けた。