Secret Garden!!〜オトコだらけの秘密の花園〜
…え?
棗さんの言葉を必死に読み取る。
棗さんが、『Pansee time』に出る…。
「…棗が、ねぇ。」
樹さんが、目を細めて棗さんを眺める。
待って待って。
棗さん、もう…別に好きな人が出来たの?
いや、いいんだよ?
っていうかむしろ喜ばしいことなんだけど…。
頭がぐるぐるする。
とりあえず、『頑張れ』って言うべきなんだよね?
「…棗さん、頑張って下さいね!あ、遥季もたっくんも!!」
私がそう言った瞬間、リビングの空気が凍り付く。
…みんな、どうして鳩が豆鉄砲食らったような顔してるの?
「ぶっ…ふ、あはははは!!」
「…まったく、陽依ちゃんは謙虚というかなんというか。」
竜くんが吹き出して、樹さんはそう言って耐えられない、といったように笑う。
応援された三人は、呆れたように私を見た。
「え、え…?」
理解不能な私は、ただただ困惑して、S寮のみんなを見回した。