Secret Garden!!〜オトコだらけの秘密の花園〜
「夕都…」
扉を開けたのは…
他でもない、夕都だった。
今の…
夕都に聞かれてた…?
ドクンドクンと、嫌な心臓の音が響く。
夕都は、なんでもなさげにミネラルウォーターのペットボトルを冷蔵庫から取り出した。
「…夕都、」
そんな夕都を一瞥して、棗さんが口を開く。
「…俺、出るから。…気持ち、言うから。」
一瞬、気まずい沈黙がリビングに流れる。
それでもなお、棗さんは挑むような視線を夕都へと向ける。
「…そう。」
夕都の反応は
とても素っ気なくて。
そんなこと興味ない、とでもいう風に落ち着き払っていた。
「…いいんだな?」
遥季が強い口調で言う。
「…俺が、口出しすることじゃない。」
夕都のことばを聞いた瞬間、頭を鈍器で殴られたような衝撃が走った。