Secret Garden!!〜オトコだらけの秘密の花園〜
想いの数
3.想いの数
「ひーよりっ♪何やってんの?早く着替えたら?…て、何コレ可愛いっ!」
文化祭当日。
うちのクラスの出し物は、文化祭らしく(?)執事&メイド喫茶。
実際に執事を雇っている子達も多いから、けっこう本格的だ…。
私は、テーブルに簡単なお花を飾っていた所だった。
「ちょっとでも可愛くなればいいなぁ、って。」
メイド服に身を包んだ華に、私は微笑む。
「うん、いい!」
「…秋桜は『乙女の真心』、ガーベラは『神秘』。…文化祭で、女の子達が頑張れたらいいなぁ、ってね?なーんて!」
「へぇー!…素敵!いいねぇ、なんか!」
思いの外華が褒めてくれたから、私はてれくさくなって、笑ってごまかした。
「あ、着替えに行かなきゃね!」
私が言うと、華が目をキラキラさせて言う。
「…拓海くんと玖瀬くん、ダントツでかっこいいよ!」
きゃあきゃあと声の上がる方向をちらりと見ると、たっくんがカメラを持った女の子達に囲まれていた。