Secret Garden!!〜オトコだらけの秘密の花園〜
それからは、ただひたすら無心に働いた。
クラスに樹さんや竜くんも来てくれて…
竜くんなんかは、「可愛い!」を連呼して私を抱き締めたまま放さないから、すごく恥ずかしかった…。
「陽依、そろそろ休みなよ、働きっぱなしでしょ?」
クラスメイトがそう言ってくれたけど、私は断った。
…動いていると、無心になれる。
みんなをバラバラにしてしまった罪悪感も、夕都への想いも、全部…
考えずにすむ。
…ズルい考えだって分かってる。
だけど…
「陽依、アフタヌーンティーセット2つ、ダージリンのストレートとオレンジ・ペコで!」
「了解!」
注文用紙を受け取って、キッチンの方へ駆けた
…次の瞬間、目の前が真っ暗になって。
私は、そこから記憶が途切れてしまった…──。